【小ネタ】普及と支援の現場より
※これはTwitter団体公式アカウントへの投稿を再編集したものです。
先日、フィンランド大使館公式Twitterで「ペサパッロ」が紹介されていました。
昨秋、弊団体ではフィンランド代表アンドレス・メナ選手のトライアウト受験支援を行いました。
残念ながらメナ選手は日本の球団への移籍は叶わなかったものの、現在も良き友人として付き合いを続けており、またこの件をきっかけにフィンランド野球協会様の許可を得て、同国代表グッズの販売を手掛けるようにもなりました。
さて、フィンランド特有の野球環境の課題のひとつが、この国技「ペサパッロ」です。
かつてアメリカから持ち帰られた「ベースボール」にアレンジを加えて発展した「ペサパッロ」。
フットボール大陸、とも称される欧州で野球型競技が国技としてプロリーグを置くレベルまで普及してるといえば有望そうに思えますが、現実はそう甘くはなく、野球の競技人口は1,000人程度に留まっているそうです。
キューバ出身のメナも一度トライしたそうですが「ワケがわからなかった」とのこと。
さて、「野球型競技」というのはいくつかあって、最たる例はソフトボールですね。
他にキックベースや三角ベースの手打ち野球などを子供の頃に嗜んだ方も多いと思います。
また、最近ではWBSCが「ベースボール5」という5人制手打ち野球を新競技として提案し、野球の世界的普及に繋げたいとの発表がありましたね。
そして、多くの日本人がプレーしていながら多くの方が日本固有と知らない野球型競技、それが「軟式野球」です。
日本は世界でも特に野球熱の高い国のひとつですが、一方でファン人口の大半は硬式球に触れたことがない、という特異的な傾向があり、弊団体も例に漏れず、硬式野球経験者は一人だけ。あとは中学軟式や大学軟式サークルどまりだったりします。
リトルリーグや高校野球を経験していないと、なかなか機会がないんですよね…(*´・ω・)
なので、移籍支援の活動をするにあたってひと手間になったのがテスト前の練習パートナーの確保。
僕自身、その際に渡辺から「お前、横浜住まいだろ?手伝え!」と呼ばれたのがNBBに参加するきっかけだったりするのですが、
仮にもNPBを目指す国家代表クラスの選手に対して満足に練習相手を務めるには硬式未経験の草野球おじさんではいかんせん役者不足でして…。
特にコネのない素人がいざ、探してみると意外と少ない硬式野球経験者。
知人の知人の知人、だとかネットを利用したりだとか手を尽くし、最終的には地元クラブチームの選手や元独立リーガーなどに助けを頂いてなんとか事前練習を成立できました。
弊団体は、今秋も異国からの挑戦者を何人か合同トライアウトに送り込む予定でおります。
併せて意欲・経験ある有志のお手伝いをお願いすることになろうかと思いますので今年もどうぞよろしくお願い申し上げます(山岸)
フィンランド式野球のペサパッロ。ピッチャーは真上に投げて、一塁は左、二塁は右の一塁の場所。ホームランはホームランじゃない。
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) May 12, 2018
野球を知っている日本の皆さんにとって頭が混乱すること間違いなし。セミプロの全国リーグが男女ともにあって人気だよRT @nowthisnews: pic.twitter.com/Q4fh5G0Dsl
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